2021年テーラーメイドの新作ドライバー、SIM2 MAX・Dのモデル概要
新しいテクノロジーと先代からキャリーオーバーされたテクノロジー
新しいテクノロジーその1 フォージドアルミニウムリング
今回のsim2は、溶接を拒否することで重量配分のさらなる最適化と個体ごとの品質のばらつきを抑えました。(溶接の出来は個体のばらつきに大きく影響します)
ヘッドはアルミニウムとチタン、カーボンの複合素材を組み合わせています。ソールのほとんどがカーボン製になり、重量配分の自由度は前作よりもあがりましたが、その強度を支えるために、フォージドアルミニウムという高強度鍛造アルミのフレームをヘッド後方から左右前方にかけて採用しています。
新しいテクノロジーその2 ミルドバックカップフェース
従来からのスピードインジェクションで、個体のばらつきを抑えることにはすでに達成しているテーラーメイドですが、今作からは、コブラと同様にCNCミーリングによる機械工作に頼ることで、フェース反発係数の平準化を達成しています。
さらに、スピードインジェクションもキャリーオーバーしており、まさにプロの使用するヘッドと同じ性能のものが市場に流通します。
継承されたテクノロジー
前述したフェースの反発の平準化のためのスピードインジェクションと、ツイストフェースはそのまま採用されました。コブラのフェース反発性能が高評価ですので、今回1つに注入口が減ってしまったピードインジェクションは次回作では採用が見送られるかもしれません。
スピードポケットのような構造はもはやドライバーの標準装備といっても良いくらい各社採用していますね。今作も貫通型のポケットがフェース下部でヒットしたときの初速の低減を抑えてくれます。
空力と重心の最適化を図るというイナージャジェネレイターも引き続き採用です。イナージャジェネレーターの後端にあるウェイトはMAXが24g、MAX・Dが22gです。
消失したテクノロジー
今作では、テーラーメイトがかなりの長い期間こだわっていた、(おそらくr5が発売された頃からフラッグシップモデルには採用していた)ウェイト位置のカスタム機能を見送っています。
フェース裏側のCNCミーリング加工により、厳正な品質管理、反発係数の平準化を達成した今作ですが、CNCミルド加工のためにウェイトレールが採用されなかったためです。と、同時にレンチによるウェイトの位置変更も各モデルできません。
それだけ、今回リリースされた3モデルの性格がはっきりしているということの裏付けかもしれません。
ヘッドの数値
SIM MAX・D
ヘッド重量 193g
フェース高 66㎜
フェース幅 127㎜
フェース奥行き 113㎜
ロフト 12.5°(表示ロフト10.5°)
当ブログの独自の計測結果です。
参考数値 PING G425 SFT
ヘッド重量 196g
フェース高 66㎜
フェース幅 127㎜
フェース奥行き 121㎜
ロフト 11°(表示ロフト10.5°)
当ブログの独自の計測結果です。
ピンのドローバイアスモデルと比較すると、重量が軽く、そしてヘッド後方にかけて短いです。
そして、表記ロフトよりもリアルロフトの方が大きい数値でした。
打出し角度は高いモデルと言えそうです。次の章からは、スカイトラックで実際にデータを計測してきましたのでそれをもとに検証してみたいと思います。
スカイトラックでの試打データ【コース球】
ボールは2ピースボール。スカイトラックの飛距離設定はコースボールです。
気温は3度。少し暖かく感じるよ。
それじゃあ打ってみるよ。
まずは重くて柔らかいクロカゲからだよ。バシュン!
まさにドローバイアスだね。ほぼほぼドロー回転。バックスピン量は平均2500だから低スピンなドライバーだね。飛距離もこの時期でも240ヤードを記録。よく飛ぶね!
ドローバイアスモデルだけど、かぶって見えないのが素敵です。
シャフトはRフレックスだと少し柔らかすぎたかな?左右にばらついちゃった。
次はフジクラVENTUS BLUEの5Sだよ。トルクがあって軽くて硬いシャフトだね。
軽いと突っ込んじゃってスライスが出ちゃいそう。大丈夫かな?
わあ。ぼくはVENTUSのほうが好きかも。5Sだけど先端が走りすぎることなくタイミングを合わせやすいからボールのばらつきが抑えられているね。
方向は一貫して左。逆玉が出ないから安心してスイングできるよ。
ボールのつかまりは、大型ヘッドだとは考えられないほど良いドライバーです。これはスライサーが持つべきドライバー!
打ち出し角も平均17と高いし、スピン量もVENTUSのほうが低いね。その分ランもでて飛距離も十分!
これはやさしいドライバー。テーラーメイドさん、ありがとう!
【テーラーメイドSIM2 MAX ドライバーレビュー】実はフェード専用機かも?
2本の使用シャフト
フジクラのVENTUSは中調子で癖がなく振りやすいシャフト。5Sでヘッド装着重量が304g、シャフトだけで111g(スリーブ、グリップ込み)です。トルクもあり硬いシャフトが好みの方にお勧めです。フェアウィゴルフでは追加金額の必要がなく大変お得感があります。
当ブログではフェアウェイゴルフさんから購入しています。
今回紹介した2種類のシャフトは追加金額なく、55,000円を切る価格で購入できるからとってもおすすめ!
三菱の第五世代クロカゲシルバーは発売されて間もない新作シャフトです。
こちらもフェアウェイゴルフでは追加金額がありません。標準シャフトと同じ価格で購入可能です。
oagariは重くて柔らかいシャフトが好きなので、今回はRフレックスを購入しました。
トルクがある割には重量があり、(スリーブ・グリップ込みで118g、ヘッド装着で311g) 手打ちにならずにそれでいて突っ込みを防ぐための間がとりやすいという、私にとっては魔法のようなシャフトです。しかし、ヘッドスピードが42以上あるのならRフレックスではなくSフレックスのほうがタイミングがさらに取りやすかったなと思いました。
今回購入した2本のシャフトはかなり高性能です。
コストダウンがどうしたって目立ってしまう日本仕様の純正シャフトよりも長く付き合えると思います。
周囲と被らないので所有感も満たしてくれますし、自信をもってお勧めします。
かぶって見えないけどしっかりドロー回転がかかる、魔法のようななドライバーだったね。
ドローバイアスだけど低スピンだし、飛距離性能も十分!
スライサーなら、ノーマルのSIM2でゴルフを難しくするよりもSIM2MAX・Dでやさしくプレーするのが絶対楽しいと思います!
【おあがりさんからの提供広告】ボカロPはじめました!
いつもの提供枠だよ。
なんと!当ブログの執筆者おあがりさんがまさかまさかのボカロPデビュー!
ゴルフで培った精神力をいかんなく発揮して、必死のパッチで制作した曲だよ。ニコニコ動画やyoutubeにアップしているのでよろしければご視聴お願いいたします!
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