【G410試打】圧倒的に性格の異なる3つのヘッド
G410モデル概要
今回はPINGの2019年モデルG410シリーズについてのレビュー記事です。
PINGのG410ドライバーはG400の後継モデルとして2019年に発売開始。①PLUS,②LST,③SFTという性格の異なる3種類のヘッドをラインナップしています。
全モデルの共通の特徴
①深い重心位置と高いMOIによる安定性。
②ヘッドにデザインされたタービュレーターが空力性能を促進。
③弾きが良く初速が高いフォージドフェース。
④PING史上初の可変式ウェイトによる弾道調整機能。
①重心距離が40㎜、重心深度が44㎜、重心角が33度。
重心角度が高いのでつかまりが良い。
重心深度が深く重心距離が長いので、ボールが上がりやすく曲がりづらい。
②455㏄の大型ヘッドで安心感が高い。
③LSTよりもヘッドを操作できる。
G410LSTの特徴
①重心距離が42㎜、重心深度が39㎜、重心角が33度。
重心角が平均より高くつかまりが良い。
重心深度が浅く重心距離が長いので、ボールが上がりづらいかわりに、飛距離性能がとても高いロースピンモデル。
②ヘッド体積が450㏄でPLUSより若干小ぶり。シャープに振れるイメージのヘッドデザイン。
③PLUSよりも操作性がない。
G410 SFTの特徴
①重心距離が41㎜、重心深度が42㎜、重心角が32度。
重心角が平均より高くつかまりが良い。
重心深度が深く重心距離が長いので、操作性能は高くないがボールが上がりやすく曲がりづらい。
②ヘッド体積は安定感のある455㏄。ヒールよりにウェイトが置かれており、ドローバイアスの設計のためボールのつかまりが抜群に良い。アウトサイドイン軌道でヒールヒットが多い初心者におすすめ。
✅基本性能が高いPULS。
✅LSTは回転数が低く飛距離性能が高い。
✅SFTは右のミスが多い初心者向け。
✅すべてのモデルでMOIは5000以上を達成。
MOI=Momento of inertia=慣性モーメント。
クラブヘッドのねじれへの抵抗値のことなんだ。
次は実際に打ってみた感想だよ。
スカイトラックでの測定結果
今回2球ずつテストしたよ。打ち直しなしの真剣勝負!
シャフトはPING TOUR173-65 フレックスSでした。
G410 PLUS
試打結果
キャリー226ヤード、総距離242ヤード。
バックスピン3328、初速60.9、打ち出し19度。
ヒールに当たるミスヒットでも曲がり幅は少ない。
1球目は完全なミスショットでもクラブがカバーしてくれた。2球平均228ヤード。
打感は固め。
G410LST
試打結果
キャリー228ヤード、総距離249ヤード。
バックスピン2024、初速60.5。
ストレート弾道。
2球ともナイスショット、2球平均244ヤード。
打感固め。
G410SFT
試打結果
キャリー218ヤード、総距離237ヤード。
バックスピン2048、初速59,7。
2球ともヘッドが返りすぎてミスショット。ヘッドががばっと返るイメージでした。
SFTは完全にドローバイアス。スライサーはSFTが正しい選択になりそう。ボールがよくつかまるよ!
PLUSとLSTは、ミスの傾向を基準にして選択すれば良いね!
シャットに上げて左へのミスが目立つなら、ヘッドが動かないLST。右プッシュが目立つなら操作性できるPLUSがおすすめ!
LSTはヘッドに余計な動きがないんだ。だから安心してシャットにボールを捕まえにいけるよ!嬉しいもんだ!
G410、oagariさん試打結果
✅シャットに上げるスイングで、フェースがかぶり左へのミスが出ているのなら、操作性の低い(ヘッドが返りずらい)LST。
✅フェースの開閉が追い付かず右プッシュが出るなら、操作できるPLUS。
✅SFTはスライサー向け。スイング改善によって買い替えの可能性あり。
※カット軌道が原因で回転数が高いのなら、LSTを選択するともっとスライスボールがでますし、回転数も改善されません。
海外レビュー記事をピック
G400LST、G410PLUS,G410LSTをそれぞれ比較しています。結果は動画の19分ごろから。
G400LSTのロフトが8,5°ですので、打ち出し角度が低く出ています。同じロフトなら飛距離はG410LSTと同じくらい飛んでいたと思いますが、方向性のばらつきはG410LSTの方が抑えられています。
2世代のLSTよりもG410PULSの方が安定感がある結果でした。G410PLUSはまがらない!
G400LST 8,5°
✅キャリー266,4ヤード 総距離293,9ヤード。
✅回転数 2449回転 弾道角度 12,1°。
✅左右のばらつきが一番大きい。
G410PLUS、9°
✅キャリー276,0ヤード 総距離294,3ヤード。
✅回転数 2882回転 弾道角度 13,3°。
✅左右のばらつきがもっとも小さい。
G410LST、9°
✅キャリー279,2ヤード 総距離300,4ヤード。
✅回転数 2635回転 弾道角度 13°。
✅左右のばらつきは2番目に小さい。
旧モデルとの比較
2世代前のG30LSTもテストしました。シャフトはアッタスG7の6S。
G30LSTは2015年の春発売のモデルです。
測定結果
キャリー229,2ヤード。総距離241,4ヤード(2球目)。
バックスピン3562。初速62,3。
シャフトとの相性が良く、ヘッドスピードが高くでました。結果もナイスショットでしたが、
最新モデルより距離は飛んでいませんでした。
ナイスショットが続きましたが、回転数が高く最新クラブと比べると飛距離をロスしています。この回転数の差こそが新しいモデルの優位性で、全く同じ条件でのテストを想定するとG410との飛距離の差は10ヤードくらいありそうです。
この10ヤードをどう考えるかで、クラブ買い替えの選択が面白くなりますね。
前作よりも優れたモデルしかリリースしないというのが、PINGのアイデンティティ。
G410のヘッドはそれぞれわかりやすいキャラクターです。しかも、海外のサイトでは、弾道調整機能の評価がとても高く、購入後もある程度は自分の好みにカスタマイズできそうです。自分にあったヘッドを選択したいですね。
自分に合ったG410。ぼくはLSTが良いなあ。
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